3: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2020/05/31(日) 02:24:53.02 ID:uUnHeNjQ0
「お金?いいよ、単なる私のお節介だ」
「……マジメだなあ。うーん、そうだな……」
「吐き気はないんだね?お腹は空いてるかい?」
4: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2020/05/31(日) 02:25:21.72 ID:uUnHeNjQ0
「助かるよ。ラーメンは好きなんだけど、女一人じゃ入りにくくてね」
「食べれる?うん、好きなのを頼んでね」
「お金?いいって。私が君を連れまわしてるんだ。アルバイト代とでも思ってくれ」
5: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2020/05/31(日) 02:26:05.46 ID:uUnHeNjQ0
「いい眺めだろう?私が見つけたんだ」
「風が気持ちいいし、柵もないし、人目もない」
「何よりタイミングが関係ない。空を見上げて歩くだけだ」
6: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2020/05/31(日) 02:26:49.86 ID:uUnHeNjQ0
「いやいや、別に咎めたりするわけじゃないさ」
「君は君で色々あったんだろうね。初対面の私じゃ知る由もない事が」
「……ただ、そうだね。ここは、死にやすい」
7: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2020/05/31(日) 02:27:21.48 ID:uUnHeNjQ0
「……これは憶測だけど、君は自分の事より人の世話の方が得意なんじゃないか?」
「あるいは、人の目の前だとある程度行動的になれるけど、自分一人だと途端に何もできなくなるとか」
「……ふふっ。君が分かりやすいんだよ」
8: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2020/05/31(日) 02:28:05.13 ID:uUnHeNjQ0
「じゃあ、そうだな…」
「まず、友達を作ってみようか」
「君は友達の前なら、カッコつけた相手の前なら、きっと……」
9: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2020/05/31(日) 02:28:35.39 ID:uUnHeNjQ0
「……うん、いい顔だ」
「じゃあ、目を瞑ってくれないかな。一応耳も塞いだ方がいい」
「流石に良心が痛むからね。付き合ってくれてありがとう」
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