1: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2020/05/31(日) 02:23:00.06 ID:uUnHeNjQ0
「うん、無理に喋らなくていい。でも、ここは危ないね。次の電車も来てる」
「少しだけ歩けるかい?…そう。じゃあ、手を出して」
「うん……しょ…っ!」
「もう少し…もう少し…」
「よし、ここなら大丈夫だ。お疲れ様」
「顔色が良くないね。ちょっと待ってて」
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2: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2020/05/31(日) 02:23:45.90 ID:uUnHeNjQ0
お待たせ。スポーツドリンクだけど、飲めるかい?」
「……飲めるかと聞いておいてなんだが、かなり汗をかいているね」
「脱水の可能性がある。吐き気があっても、多少無理してでも飲んで欲しいな」
3: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2020/05/31(日) 02:24:53.02 ID:uUnHeNjQ0
「お金?いいよ、単なる私のお節介だ」
「……マジメだなあ。うーん、そうだな……」
「吐き気はないんだね?お腹は空いてるかい?」
4: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2020/05/31(日) 02:25:21.72 ID:uUnHeNjQ0
「助かるよ。ラーメンは好きなんだけど、女一人じゃ入りにくくてね」
「食べれる?うん、好きなのを頼んでね」
「お金?いいって。私が君を連れまわしてるんだ。アルバイト代とでも思ってくれ」
5: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2020/05/31(日) 02:26:05.46 ID:uUnHeNjQ0
「いい眺めだろう?私が見つけたんだ」
「風が気持ちいいし、柵もないし、人目もない」
「何よりタイミングが関係ない。空を見上げて歩くだけだ」
6: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2020/05/31(日) 02:26:49.86 ID:uUnHeNjQ0
「いやいや、別に咎めたりするわけじゃないさ」
「君は君で色々あったんだろうね。初対面の私じゃ知る由もない事が」
「……ただ、そうだね。ここは、死にやすい」
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