邪神ちゃん「神社生まれのY〜パチ屋の幽霊編〜」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/25(月) 02:03:10.46 ID:603AZf1z0
異様な光景に息をのむ。
妙なことに、他の客は一切動じた様子もなく、ぼんやりと画面を見つめたままだった。
「お、おい! 一体どうなってますの!」
震える手で、私は隣に座っていた若い男の肩を揺らした。
その男が、ぐるりと首をこちらに向ける。
「ひっ!」
瞳孔の開いた眼と、不気味な微笑みを浮かべた口からダラダラと血が流れていた。
「だ、大丈夫ですの……?」
「です?」
男が何やらつぶやき、にたりと笑う。血の塊がごぽりとこぼれおちた。
恐怖に思わず目を反らし……そして気づく。
周囲の客が皆こちらを向いていた。
全員が、にたにた笑いながら目や口から血を垂れ流しているのだった。
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