魔法学園で過ごす学生生活第3章 〜安価とコンマと時々真相〜
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316: ◆50Z6EuXmS6[saga]
2020/06/14(日) 16:25:38.11 ID:bI+nq+9p0
【街の裏道】


フィニー「…ナンナさん」


ナンナ「はい、何でしょうか、マスター」

フィニー「マスター…」


ナンナ「一応、雇用主ですからね。調べたデータですよね」



フィニー「…ふむぅ」


ナンナ「偽物である可能性は、ほとんど0%ですね。刻印も火刃の刻印の証言が、王国の28…あ、サラさんも足して29になりますかねー?の領地からつかみました」



フィニー「…うーん」


ナンナ「どうみます?マスター?」



フィニー「つまり、シルキード家以外はザルグさんは本物だと、判断しているということになるんですね」

ナンナ「そうなりますね。もちろん、王国が全員でクロウズ家を守っている可能性もありますがー」



フィニー「私に、判断はつきませんね」

ナンナ「まあ、そうなりますね。あのリンナさんがそこまで言い切るのなら、一考の余地はあるのかと思いましたがー…」


フィニー「わかりました。報酬は…」

ナンナ「うーん…100万くらいなんですけれど」

フィニー「わかりました。ローンでお願いしてもいいでしょうか?10年間で払って行きます」


ナンナ「あ、いえ。お金は、ゼルドさんのほうからもらいますのでー」

フィニー「え?」



ナンナ「実は、ゼルドさんもザルグさんの素性を明らかにしたかったみたいでしてー…正式な依頼をゼルドさんからもらってたんです」

フィニー「な、なるほど…」


ナンナ「…と、いうわけで報酬としては、『この件をゼルドさんに話すこと』と、あそこのケケーキおごりでいいでしょうかー?」


フィニー「それに加えて、10万はらいますよ。契約書を交わしたわけではありませんが…契約は契約ですから」


ナンナ「…しっかりしてますねー。その真面目さは信頼に値しますよー」

フィニー「『タダより安いものはない』、『たとえ友であっても、金銭のやり取りには実直に』。シスターエルの教えです」

ナンナ「ふむぅ…8万でどーでしょー?これからも太客になってくれそうですし」

フィニー「…9万ですね」


ナンナ「はい、わかりました」

フィニー「すいません、少し面倒な性格で」

ナンナ「いえいえ、口だけのお貴族様よりかは信頼できすよー、将来のクロウズ家が楽しみです」

進行度、+1



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