魔法学園で過ごす学生生活第3章 〜安価とコンマと時々真相〜
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◆50Z6EuXmS6
[saga]
2020/06/02(火) 23:17:40.55 ID:KaVnMRPw0
シスターエル「それは、デナント卿から聞いているでしょう?あなたには、皇帝の血が流れている、と」
フィニー「…だから、保護する流れがでている、と?」
シスターエル「…そうね。こんなこと言うと笑われるかもしれないけれど…」
シスターエル「魔族、を信じる?」
フィニー「…はい。と、言うよりやっぱり魔族が私を狙ってたんですね」
シスターエル「…そこまでわかっているのなら、話が早いわ」
シスターエル「私の妹も、私も…特別な血があったのよ。そして、それはあなたにも受け継がれている」
フィニー「…刻印、のことですか?」
シスターエル「ええ。簡単に言うとね…昔は、血が濃かったのよ。魔法を使う人はね」
フィニー「はい」
シスターエル「だから、刻印はごく普通にあった。だけれど…」
シスターエル「世代を重ねるたびに、どんどん血が薄まっていき…刻印を持つ人間は少なくなっていったの」
シスターエル「だけれど、ごく一部に、血の濃い一族がいたわ。それが、私たちなの」
フィニー「その血を絶やしていいんですか?」
シスターエル「ここで最後の1人を絶やすわよ」
フィニー「…ん?最後の1人?」
シスターエル「あ…そうね。一応だけれど、まだルナは生きてるかもしれないから。少し無神経だったわね」
フィニー「いえ、シスターエルは、まだ産めないんですか?」
シスターエル「…私は、昔傭兵してた自体に病で子どもを産めなくなったのよ」
フィニー「そうだったんですか…すいません」
フィニー「…ルナ、お母さん」
シスターエル「…あ、話がそれたわね。それで、貴方の血を狙っているのが、魔族…だと思うわ」
フィニー「そうだったんですか…ありがとうございました」
シスターエル「ええ」
シスターエル「ルナは、貴方のことを心から愛していた。それだけは、間違いないわ」
フィニー「はい、ありがとうございます」
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