245: ◆CpUz7d.S3o[saga]
2020/06/02(火) 15:48:08.24 ID:nhyRGI3ho
その時、開拓者の視界からすべてが消えた。
開拓者「…………うん?」
鬱蒼と茂った森林。足場の悪い坂道。
そこに立ち尽くす二人の開拓者と国王、そして王の護衛。
すべての建物も、住民も、見当たらなかった。
護衛「テレポートでもさせられたか?」
開拓者「あっ! そ、そうですよ。町が消えたのではなく、私達が消えたのです!」
先輩開拓者「妥当な推理だが……しかし、この地形と植生は……」
先輩開拓者「後輩。お前は護衛とともにここへ残れ」
先輩開拓者「魔法を使う襲撃者が現れたのなら、俺よりお前の方が戦力になるだろう」
王「第一開拓者よ、どこへ行く?」
先輩開拓者「周囲の状況確認でございます。すぐに戻ってきますので、失礼します」
しばらく山林を歩き、先輩開拓者は脚を止めた。
先輩開拓者「嫌な予感が的中したな……」
彼の目の前にあったのは、垂直に寸断された鉄道だった。
その線路の先には海産物の町が見える。
先輩開拓者「テレポートさせられたのは、俺たちじゃない」
先輩開拓者「町だ……」
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