98: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/05/18(月) 22:06:12.07 ID:RS4SDFXO0
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エピローグ
桜の頃
清路拘置所・面会室
清路拘置所
清路駅から北西の街はずれ、清路刑務所に併設されている。塀の上から覗く桜はキレイらしい。
のあ「こんにちは、留美」
留美「お暇そうね、探偵さん」
のあ「ご存知の通り、暇よ」
留美「それで、何かご用かしら」
のあ「裁判が始まるわ」
留美「そうね」
のあ「弁護人、どうするのかしら」
留美「国選弁護人でいいでしょう。野心がありそうな女性だったわ、期待通りに働いてくれるでしょう」
のあ「それでいいのかしら」
留美「大丈夫よ。私が素人じゃないもの」
のあ「結局、話さないのね」
留美「全て洗いざらい話したわ。元警察官だったのだから」
のあ「肝心なことを話していないわ」
留美「そんなことはないわ。実況見分もヌケモレなく順調に」
のあ「実況見分の手際にケチつける加害者なんて、初めて聞いたわ」
留美「真実を基に、裁判は進むわ」
のあ「新田巡査について、彼女が亡くなるまでの足取りがわからない。音葉も見ていないわ、何故か?」
留美「実際は私が監禁していたからよ。監禁場所も供述通り」
のあ「彼女が、どのような状態だったかはわからない」
留美「死因は、私が撃ったことよ」
のあ「それを選ばなければ、死因は違ったのね」
留美「言っている意味がわからない」
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