99: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:15:53.16 ID:5z9OpdEU0
「……ああ、客か…ヒヒっ…可愛い顔して好き者かよ…まあ…見かけによらねえよな…こういうこたあ…」
男はよろよろと立ち上がり、テーブルの横に置かれたパソコンの前に腰を下ろす。
その腰には、10円玉ほどの大きさの、星形のチャームが5つ、ぶら下がっていた。
100: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:16:40.27 ID:5z9OpdEU0
「ネエちゃんたち初めてだよな……誰から聞いてきた…?…いや、いいや…大体想像つく…狭い業界だからな…ヒック…」
「初めてにしては…ヒック…目の付け所がいいや…ヒヒ…こいつは大ロングセラーだからな…」
101: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:17:16.98 ID:5z9OpdEU0
心臓が早鐘を打つ。
呼吸が荒くなる。
まりは、無意識のうちに紅の体に身を寄せていた。
102: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:18:08.22 ID:5z9OpdEU0
「最近はいろいろと…昔より難しくなってなあ…ヒック…この場で『モノ』を確認してもらって…OKならディスクに焼いて渡すんだ…」
のろのろとキーボードを操作しながら男が言う。
「……準備オーケー…ヒック…ほれ、確認しな…間違いないと思うがね…ヒヒ…」
103: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:18:41.10 ID:5z9OpdEU0
「!!!!うわあああああああああああ!!!!!!!!!」
まりの絶叫。
104: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:19:23.23 ID:5z9OpdEU0
――モニターに映し出されたのは、地獄だった。
105: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:20:10.71 ID:5z9OpdEU0
――それは、少女が破壊されていく映像。
ノコギリで足を切断され、鉈で手を叩き潰され、ペンチで歯をへし折られていく。
――悲鳴。
106: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:21:15.30 ID:5z9OpdEU0
「この『女優』で間違いないだろ?ヒヒ…。名演だろ…今でも忘れられねえや…」
男が――オソメ・ブラザーズの狂一が、夢見ごこちでモニターに向かって語り掛ける。
半開きの口をぎこちなく動かすその様子は、明らかに薬物の影響であった。
107: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:22:16.18 ID:5z9OpdEU0
再生画面を閉じた狂一が振り向く。
まりは両耳を塞ぎ、震えながらしゃがみ込んでいた。
「なんだあ…刺激が強かったか…?でもあんたの方は問題なさそうだな…ヒヒッ…」
108: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:24:14.54 ID:5z9OpdEU0
――その右手が、手首から切断された。
109: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:25:35.22 ID:5z9OpdEU0
「…は?」
「酔い覚ましだ。少し飲みすぎているようだったからな」
「はひーっ!」
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