78: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 17:57:09.33 ID:5z9OpdEU0
「しかしまりちゃんも久しぶりだよなあ!連絡先も聞けないうちに帰っちまったから、俺あ寂しかったぜえ…?ガハハハ!」
「あうう、すみません…。ちゃんとお礼をしなきゃとは思ってたんですが…。なかなか時間がなくて…」
「ガハハハハ!謝ることじゃねえよ!今日またこうして会えたんだからな!」
79: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 17:58:12.10 ID:5z9OpdEU0
「話を戻すぞ。そのオソメ・ブラザーズとかいう連中についてもっと詳しく教えてくれ」
「…ん?ああ、別にいいけどよ…」
ふいに、オークはきょろきょろと店内を見まわした。
80: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 17:58:43.83 ID:5z9OpdEU0
「…奥、行かねえか?別に変なことはしねえからよ」
「万一そんなことをしたら酔い覚ましをプレゼントしてやろう。強烈なやつをな。もっとも二度と銃が握れなくなるかもしれんが」
「ガハハ!こわいねえ〜」
81: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 17:59:33.82 ID:5z9OpdEU0
3人はカウンターから奥の席に移動し、オークが新しい酒を注文した。
「悪いな。どうせみんな酔っぱらって俺たちの話なんか聞こえねえと思うが…それでも、な。楽しく酒飲んでるときに聞きたい話じゃねえんだわ…あの兄弟については…」
「さっき言っていた“ゲスな商売”というやつか」
82: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:00:20.54 ID:5z9OpdEU0
「すなっふ…?」
まりがきょとんとした顔で尋ねる。
「なんだ、対魔忍の学校じゃそんなことも教えてくれねえのか」
83: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:01:04.12 ID:5z9OpdEU0
さあっ…とまりの顔が青ざめる。
「いるんだよ、そういうのを観て興奮したり、[田島「チ○コ破裂するっ!」]したりするヘンタイが…とくにこういうガラの悪い街ではな…」
ジョッキの酒をあおりながらオークが続ける。
84: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:02:33.47 ID:5z9OpdEU0
>>83
誤字ったのでもういちど
さあっ…とまりの顔が青ざめる
。
85: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:04:43.93 ID:5z9OpdEU0
>>84
また誤字ったのでもういちど
さあっ…とまりの顔が青ざめる。
86: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:05:27.65 ID:5z9OpdEU0
「まず、弟の『狂二』…ムカつくことに結構なイケメンなんだが…そいつが女をひっかけてくる。で、兄貴の『狂一』が…こいつは飲んだくれのクソ野郎でな…女をレイプするなりバラすなりして…その様子を映像に収めて、闇のルートで売りさばくんだよ」
「ひっかけてくる女は、奴隷娼婦だったり、戦争難民だったり、家出少女だったり…まあ、身寄りがなかったり、突然いなくなっても騒がれないようなのを選んでるらしいぜ。おまけに奴らのビデオはお偉いさん…政治家だとか、ヤクザの親分にもファンがいるらしくてな。多少のことはもみ消されちまうんだと」
87: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:06:10.65 ID:5z9OpdEU0
「その狂一とかいうのが、私たちが探している男だと?」
「ああ、星形のチャームをジャラジャラ着けてたんだろ?それは『星になった女の数』をアクセサリーにしてるんだよ。小さい星が1人、大きい星が10人。最近50人を超えたから、全部大きいチャームに変えるとなんとか…」
「ゲスが」
88: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:07:05.56 ID:5z9OpdEU0
紅がポケットから小さな包みを取り出し、オークの前に置いた。
「それで飲みなおしてくれ。あと、その兄弟が根城にしてる場所を教えてくれ」
「いいけどよ…やっぱ乗り込むのか?下手に関わらないほうがいいと思うがなあ」
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