163: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:27:33.50 ID:5z9OpdEU0
「…まり。よければなんだが…私と料理の練習をしないか?」
「え?」
「いや、私もこういう漫画みたいなセリフは好きじゃないんだが…。ほら、あるじゃないか…。“森浦さんの料理を私たちが受け継げば、私たちの中で森浦さんは生き続ける”…とか…なんとか…」
164: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:28:36.39 ID:5z9OpdEU0
「…ふふっ。ふふふふ…」
「わ、笑うなよ!私だって言おうか迷ってたんだぞ!でも、君が落ち込んでいたから…」
「ふふふ…すみません、紅さんが…まさかそんな…ふふふふふ…」
165: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:29:26.37 ID:5z9OpdEU0
「…ありがとうございます。私なんかでよければ、ぜひ!」
「うむ。料理は食べさせる相手がいれば上達が早いと言うからな。二人で試食しあえば効率がいいだろう」
「楽しみです、紅さんの料理!」
166: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:30:34.87 ID:5z9OpdEU0
「あ!?いやいや、あー…、あつい、暑いなあ、今日は!暑い!うん!」
(うわっ!?めちゃくちゃベタなやつだ!)
「もしかして、例の“王子様”のことですか?」
167: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:31:53.90 ID:5z9OpdEU0
「なななっ、なんの話だっ!?そ、そんなことは――」
「去年、酒場にご一緒したときにオークさんたちが言ってました」
「し、知らんっ!知らんぞっ!というか、酒の席での話を間に受けるんじゃないッ!」
168: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:32:48.10 ID:5z9OpdEU0
(わかりやすいなあ…)
紅の、普段のクールさからは想像もつかない取り乱しぶりに唖然とするまり。
「じ、じゃあ、わたしはこの“和菓子@”って書いてあるやつからにしますね…?」
169: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:33:26.21 ID:5z9OpdEU0
(はわわ…。ちょっと、怒らせちゃったかな…?)
紅の様子を覗いながらゆっくりと表紙を開く。
“団子”“汁粉”“揚げまんじゅう” ――和菓子好きの彼女にはたまらない言葉が並んでいる。
170: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:33:57.35 ID:5z9OpdEU0
(きっとその人も、紅さんみたいに素敵な人なんだろうな…)
そんなことを考えながら、まりはページをめくりはじめた――。
171: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:38:37.94 ID:5z9OpdEU0
おしまい
ちなみにまりの大冒険は5/22まで復刻中なんだ
みんなで対魔忍になるんだ
絆が深まるんだ
172: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:54:28.37 ID:5z9OpdEU0
>>32
見直したら誤字ったのが直ってなかったのでもういちど
「…まり、もし良ければなんだが…このまま私の仕事を手伝って貰えないか?」
173: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:57:42.25 ID:5z9OpdEU0
え、なんで、、、打ち直してるのに、、、
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