149: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:10:09.86 ID:5z9OpdEU0
「ナイスディフェンス、です」
ギュッ。
「やめッ!」
150: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:11:18.20 ID:5z9OpdEU0
狂二は口から泡を吹き、がくがくと痙攣しながらのたうち回る。
ばっ、と飛びのいて距離をとったまりが、渾身の力を込めて両拳を地面に叩きつけた。
「土遁・裂閃牙!!!」
151: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:12:02.11 ID:5z9OpdEU0
タッ。
紅が飛んだ。
「絶技ッ!旋・風・陣!」
152: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:14:56.19 ID:5z9OpdEU0
「おい、立てるか?」
「だ、だいじょうぶですぅ〜。ちょっと…力、抜けちゃって…あはは…」
地面にへたりこんだまりを紅が引き起こした。
153: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:15:43.75 ID:5z9OpdEU0
「…本当に強くなったな、まり」
「ふえっ!?」
「私は、まだどこかで君を見くびっていたのかもしれない…」
154: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:16:31.21 ID:5z9OpdEU0
――実のところ、紅の顔には、若干の“苦笑い”が浮かんでいたのだが…。
「えへへへ…」
当のまりは、知る由もない――。
155: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:17:37.42 ID:5z9OpdEU0
――
――――
――――――
156: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:19:12.65 ID:5z9OpdEU0
――一週間後。
まりは、センザキにある紅のアジトを訪ねていた。
「あの後、倉庫に残されていた悪趣味なデータは全て回収した。…やはり、5年前に悪党どもを手引きしたのは美春さんだったらしい」
157: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:21:01.18 ID:5z9OpdEU0
「でも、いくらなんでも…。あんなことをするなんて…」
「まさしく、“魔が差した”のだろうな。人は感情を爆発させると、時に思いもよらないことを――自分でもどうしてこんなことを、と思うようなことをしてしまう。自分のなかに巣くう“魔”に負けて破滅していく人を、私は何人も見てきた」
ズズ…と茶を啜った紅が苦々しげに顔をしかめる。
158: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:21:39.04 ID:5z9OpdEU0
紅が茶碗を置き、折りたたまれた便箋をまりに差し出した。
「これは…?」
読んでみろ、と紅が目で語り掛ける。
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