146: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:06:41.14 ID:5z9OpdEU0
狂二は聞いた――股間の左で、腐った果実を踏みつけたような音がするのを――
(つ、潰れえっ!?つぶれたアッ!?お、俺の、おれのがあっ?!!?!!)
(せ…生殖器は機械ではないッ!まりのやつ、とんだ奇策を…!)
147: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:07:45.33 ID:5z9OpdEU0
「うりゃあっっ!」
すかさず狂二に肉薄したまりが、一本背負いで狂二を投げ飛ばす。
ドンッ!
148: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:09:34.83 ID:5z9OpdEU0
「ぐうっ…ううう〜っ!」
なんとかガードした狂二だったが、まりの右手は流れるような動きで狂二の股間を捕らえている。
右側を。
149: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:10:09.86 ID:5z9OpdEU0
「ナイスディフェンス、です」
ギュッ。
「やめッ!」
150: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:11:18.20 ID:5z9OpdEU0
狂二は口から泡を吹き、がくがくと痙攣しながらのたうち回る。
ばっ、と飛びのいて距離をとったまりが、渾身の力を込めて両拳を地面に叩きつけた。
「土遁・裂閃牙!!!」
151: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:12:02.11 ID:5z9OpdEU0
タッ。
紅が飛んだ。
「絶技ッ!旋・風・陣!」
152: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:14:56.19 ID:5z9OpdEU0
「おい、立てるか?」
「だ、だいじょうぶですぅ〜。ちょっと…力、抜けちゃって…あはは…」
地面にへたりこんだまりを紅が引き起こした。
153: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:15:43.75 ID:5z9OpdEU0
「…本当に強くなったな、まり」
「ふえっ!?」
「私は、まだどこかで君を見くびっていたのかもしれない…」
154: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:16:31.21 ID:5z9OpdEU0
――実のところ、紅の顔には、若干の“苦笑い”が浮かんでいたのだが…。
「えへへへ…」
当のまりは、知る由もない――。
155: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 19:17:37.42 ID:5z9OpdEU0
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