【安価・コンマ】ループ世界の主人公として生きる
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278:名無しNIPPER[saga]
2020/06/11(木) 20:21:24.01 ID:XG8RPESh0
コンマ74 見つからなかった
いつもと同じく病院内の隠し通路の中に入る。
冬野「ふぅ...今回はバッチリだね。早く水面ちゃんの後を追わないと!」
通路を進むと例の如く広い空間に出た。
冬野「いた、水面ちゃんだ...」
水面ちゃんが黒服の男と話しているようだ。
朝霧「えと...室長室ってどこでしたっけ?」
黒服「あっちだ。報告か?」
朝霧「はい」
黒服「そうか。大変だな」
朝霧「はい。でも、真白のためですから」
そう男に告げて朝霧は奥へと進んでいった。
冬野「私のため...?」
『おい、見失うぞ』
声で思考が呼び戻される。
冬野「そ、そうだね、進もう。今回は警戒されてないし楽に進めそうかな」
予想通り警備の黒服達は侵入者が居るとも思っていないので、楽に水面ちゃんの後を追うことができた。
ずっと後を追っていくとやがて一つの部屋の中に入った。
冬野「ここが室長室、かな?」
そっと耳を当ててみると声が聞こえてくる。
室長「では報告を頼む」
朝霧「えと、はい。真白はいつも通りで──」
その後は水面ちゃんの報告が続いた。内容は私の状態だとかに関するものだった。
室長「そうか...ご苦労」
朝霧「...」
室長「どうした?」
朝霧「いえ...。ただ、本当にこれが真白のためになるのかと...」
室長「何を今更!あの事故以来ずっとやってきたことじゃないか」
朝霧「そうですけど...。けれど私の干渉が無ければ真白はもっと多くの友達に囲まれてたはずです!それを私が...」
室長「その件については何度も話し合っただろう?これも彼女の為なんだ」
朝霧「...はい」
水面ちゃんの足音が聞こえる。扉に近付いてるようだ。
冬野「間に合わない...!」
その場から去る前に水面ちゃんが部屋から出てきて、私に気づいた。
朝霧「っ!」
驚きを隠せないようだけど水面ちゃんは声をあげなかった。けれどその場からすぐに走り去ってしまった。
↓3まで多数決
1追いかける
2室長室に入る
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