【安価・コンマ】ループ世界の主人公として生きる
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250:名無しNIPPER[saga]
2020/06/04(木) 21:23:47.71 ID:KltW4mdM0
コンマ89 優勢

冬野「先生?もう諦めたらどうですか?」

先生は床に崩れ落ちながら、意志のこもった目で私を睨みつける。

花柳「それはあり得ません...。必ず奴らを...」

冬野「...」

とは言うものの先生は完全に動けなさそうだ。流石に無抵抗の人間を殴れるほどメンタルは強くなっていない。

座間くんの所に行くために先生の側から離れようとした時。

座間「危ない、真白!」

座間くんの声に反応して素早く先生の方へ視線を移すと、もう一丁隠し持っていた銃を取り出していた。

冬野「っ!」ブオン!

ドガッ

花柳「ぐ...う...」ドサッ

冬野「先生...」

座間「大丈夫か?」

座間くんが駆け寄ってきた。

冬野「うん。それよりざまく...いや、徹くんは?」

座間「少し痛むけど大丈夫だ。それより真白、どうして来たんだ。放っておけばよかったのに...」

冬野「さっきも言ったけど...徹くんの事が大好きだから」

こんな台詞を自分で言っておきながら顔が熱くなるのを感じる。

座間「...俺も大好きだ、真白」

抱きしめられて更に身体が熱くなる。

座間「ところで、警察を呼ばなくていいのか?」

冬野「うん...。きっとね...」

国民に知らせてもいない秘密の組織だ、警察を呼んでも無意味だろう。それにこれだけ派手にやれば、おそらくだけど室長の側のグループが先生の事は何とかするだろう。

冬野「さあ、行こう」

徹くんに手を差し出す。

座間「ああ!」

そして彼はその手をしっかり握ってくれた。


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