【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 5巡目
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398: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/05/13(水) 22:18:00.72 ID:4WeFMcQc0
ドロシー「あああもう! 人手が足りない!」

クスノキ「昨日からずっと料理作りっぱなしで、もう腕がぁ……しかし、こう言っている間にも注文は止まらない……!」

二人だけのキッチンで、その二人は必死になって手を動かしている。

ハンバーグを作り、オムライスを作り、パフェを盛りつけ、特製ジュースを作る。

他にもメニューは沢山ある……料理が得意な二人とはいえ、その量を二人だけで、短時間で捌き切るのは難しい。

ドロシー「あともう一人……ファティマさん辺りをこちらに――」

ワイズ「――大丈夫ですか? 二人とも」

クスノキ「へ?」

二人の前に、一人のハーピーが姿を現す。まぎれもなくワイズだ。

ドロシー「わ、ワイズさん!? なんでここにきてるんですか! ほら、貴方は接客ですよ! 料理出来ないんですから!」

クスノキ「そうですワイズ殿。ここは拙者とドロシー殿で何とかするので――いや、いま表にいるファティマ殿をこちらに」

ワイズ「大丈夫です、今の私なら――料理くらいお茶の子さいさいです」

ドロシー「いや、何を言って――」

いつも通りのハーピーの少年、ワイズ……なのだが。

ワイズ「ハンバーグですか、分かりました」

クスノキ「……おお?」

それだけ言って、ワイズはひき肉とパン粉を慣れた手つきでコネコネする。そして、それをフライパンでじゅうじゅう焼いていく。

ドロシー「……じょ、上手じゃないですか」

ワイズ「当然です。なぜなら私は――メイドですから」

その佇まいは、完璧にメイドのそれだった。


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