ボーンゴーレム娘「人間の子供拾ったっす」ドラゴン「お前ざっけんなよマジで」
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266: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2020/06/04(木) 22:58:26.23 ID:5QswfA740
女「いや、だから治そうと……」

ドラゴン「俺が誰だか知らないのか?四天王の火、覇者と呼ばれる……」

女「あー……知ってます。噂くらいは」
以下略 AAS



267: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2020/06/04(木) 23:01:30.62 ID:5QswfA740
ドラゴン「……この傷は、貴様ら人間から受けたものだ」

女「……」

ドラゴン「その事に、恨みは無い。ここまでされるほどには、俺も人間達を襲ったし、殺した。……だから殺されても、文句は無い」
以下略 AAS



268: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2020/06/04(木) 23:03:48.10 ID:5QswfA740
ドラゴン「しかし、安い同情なんかで命を拾うのは、恥だ。それも、貴様のような小さな人間に……」

女「安い同情なんかじゃありませんっ!」

ドラゴン「!!」
以下略 AAS



269: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2020/06/04(木) 23:07:00.91 ID:5QswfA740
女「苦しんでいる人がいたら、助けたい。……それが、おかしな事ですか?」

ドラゴン「!……」

女「動かないで下さいね。……『汚れを知らぬ私のこの手に、貴方の痛みを預けておくれ。傷ついた戦士達の身体に、私の優しさを与えておくれ』――……」ブツブツ
以下略 AAS



270: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2020/06/04(木) 23:10:50.08 ID:5QswfA740
女「……ふーっ。どうですか?傷は……」

ドラゴン「……あ、ああ。……問題ない」

女「そうですか?良かったぁ」ニコッ
以下略 AAS



271: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2020/06/04(木) 23:15:16.66 ID:5QswfA740
ドラゴン「……治してくれた礼だ。見逃してやる。……しかし、次は無いぞ」

女「はぁー良かった!今ので魔力切れちゃったから、襲われたらどうしようかと思いましたよー」アハハ

ドラゴン「……何故……」
以下略 AAS



272: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2020/06/04(木) 23:19:08.73 ID:5QswfA740
女「だから、言ったじゃないですか。苦しんでいる人がいたら――……」

ドラゴン「そうじゃない。魔力が切れて、襲われたら殺されていたというのに……何故そこまでして助けるんだ?ただの博愛主義では説明がつかん。人間とは……自分の生命が最も大切なのだろう?」

女「それは――……そういう人もいますけど……」
以下略 AAS



273: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2020/06/04(木) 23:21:33.31 ID:5QswfA740
女「……貴方を助ける事で、もっと沢山の人が傷付くのなら……もっともっと沢山の人が、死ぬのなら……」

ドラゴン「……」

女「私はもっともっと、もっともっともーっと沢山の人を、助けます。……貴方が傷つける人も含めて、それ以上も。傷つけませんし、殺させません」
以下略 AAS



274: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2020/06/04(木) 23:23:01.81 ID:5QswfA740
女「そうやって旅してきたんですよ。人や、魔物や、動物だって、苦しんでいたら助けてきました。みんなが苦しんでいたら、私は彼ら以上に、苦しい。……だから、私は目に見える全てを、助けたいんです。……それが原因で、私が殺されたとしても……私は、助けたい」

ドラゴン「……」

女「強いていうなら、それが理由です。……それに、私……貴方が心の底から悪い人だなんて、思えませんから」ニコッ
以下略 AAS



275: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2020/06/04(木) 23:24:57.56 ID:5QswfA740
ドラゴン「……助ける、か。……四天王として殺し続けてきた俺とは、真逆だ」

女「良いもんですよ?命を助けるっていうのは」

ドラゴン「……全くわからんな」
以下略 AAS



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