【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 3巡目
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286: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/05/02(土) 23:55:45.02 ID:9fexkPk40
ユウナ「けど僕、あんまり料理得意じゃないんだよねー」
ファティマ「はい、私も上手か? と言われるとそうでもなくて……」
ツクヨミ「……すまん。料理というか、包丁すら持ったことが無いのじゃが」
三人ほど、自信がないアピールをしているが。一番下の彼女はまず未経験だった。
クスノキ「ふむ、では拙者が料理長ということで――いやぁ! と、言うことはメイド服ではなくて割烹着を着なくてはいけない! これは――」
と、クスノキは勝利の笑みを零して――。
ドロシー「ちょっと待ったぁ!」
クスノキ「!?」
それに、ドロシーさんが待ったを掛けた。
ドロシー「実はわたくし……料理にはすこぶる自信があります! ええ、ええ! ちょっと料理が上手い……そういうレベルじゃない腕前ですわ!」
クスノキ「な、なにぃ!?」
二人の間に、バチバチと火花が散っている。
どちらが料理当番になるか――ではなく、どちらがメイド服を着なくていいかという決戦が――。
ユウナ「よく分かんないけど、メイド喫茶なんだからメイド服の上にエプロンじゃないの? ほら、スカートのところとかにちっちゃいのあるじゃん」
ドロシー「え」
クスノキ「……へ?」
勝負は、一瞬だった。
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