おばあ「戦車道時代」
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9: ◆t8EBwAYVrY[saga]
2020/05/01(金) 20:19:52.28 ID:jbRXinNV0
 ――・・・

 ザザァ〜・・・

西住「はぁ・・・」ショボン


冷泉「やっぱりここから眺める海は綺麗だろ」

西住「!・・・冷泉さん・・・ごめんなさい。突然飛び出して・・・秋山さんにも失礼だったかな」

冷泉「あたしゃ秋山と違うから計れんね」

西住「・・・・・・私・・・西住流の・・・戦車道の家元の子なんです」

冷泉「さっきの会話で察しはつくさ。すまんかった。知らなかったとはいえ」

西住「いえ・・・仕方ないことですよ」


西住「実家は戦車道流派の本家で・・・昔は良かったんです。歴史と伝統のある神聖な武道だと敬われて・・・」

 西住「だけど、戦争で全てが変わってしまった・・・」

冷泉「・・・」

西住「やっと戦争が終わったのに今さら誰も戦車になんか乗りたがらない。戦車道はもう廃れるだけ・・・」

 西住「戦車道に未来は無い・・・そう考えたお母さんは、私を戦車道から遠ざけるために大洗に引っ越しさせたんです」

 西住「西住流を・・・継がせないために」


西住「でも・・・私・・・戦車道が好きなんです・・・」

 西住「戦争は嫌いだけど、戦車は好き・・・この気持ちに嘘はつけない・・・」

 西住「一人じゃ無理でも仲間と一緒なら大きな戦車だって動かすことができる。そんな戦車が大好きなんです」

 西住「皆で力を合わせて一つの戦車を動かす・・・お互いに支え合って目標を成し遂げる・・・戦車道は人生の大切なことがたくさん詰まってる」

 西住「だから戦車道が好きなんです。その素晴らしさを・・・もっと多くの人にも知ってほしい」

 西住「でも・・・私にはどうすることもできない・・・どうすることも・・・」


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