106: ◆t8EBwAYVrY[saga]
2020/09/17(木) 21:45:11.80 ID:qth/4+z90
――病院
冷泉「よう、平気かい?逸見」
逸見「もう、大丈夫だって言ったじゃない」
西住「でも熱中症は油断したら命に関わるんですよ。無事でなによりです」
逸見「2,3時間安静にしてれば元気になるって医者にも言われたし、そんな大ごとじゃないわよ」
冷泉「あんたにゃ重い持病があるってかほが言うもんだからさ」
逸見「・・・それ、冷え症のことよ」
西住「えっ」
逸見「私が文武両道で欠点がないからって学友達が冗談半分で広めた話。かほ、あなたかつがれてたのよ」
西住「なぁんだぁ・・・安心しました」ホッ
逸見「それよりあなた達、大会は?閉会式とかあったんじゃないの?」
冷泉「無事に終了したからこうやって病院に寄ったのさ。ほれ、優勝杯」ペカー
逸見「見せびらかしにきたのね」
冷泉「そんなことないよ?」ニタ〜
逸見「ふんっ・・・おめでとう、二人とも」
冷泉「どうも」
西住「どんな優勝杯なんかより、あなたが生きている今日の方がどんなにも意味があります」
逸見「かほ・・・優勝したらあなたを黒森峰に連れ帰るつもりだったけど、余計なお世話だったみたいね」
西住「え・・・」
逸見「あなたの居場所はここだもの」
西住「逸見さん・・・」
逸見「さ、そろそろ行きなさい。私達も支度をして九州に帰るわ。冷泉、次に勝負した時は私達が勝つからね」
冷泉「おうよ」
西住「それじゃ・・・お体にお気を付けて、逸見さん」
110Res/101.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20