191:名無しNIPPER[saga]
2020/04/28(火) 18:05:14.86 ID:a+I1EmaE0
勇者「まずはこれを!」
ポチ
魔王「“絶対に”笑ってはいけないボタン。そうだな、実力ではお前らは私らには決して勝てないのだからな。一周目がそうであったように」
勇者「一周目!?お前は記憶が残っているんだな!」
魔王「世界中の教会を破壊し、貴様ら勇者の復活の力を奪ったつもりだった。だがここで、イレギュラーが発生した」
勇者「イレギュラー?」
魔王「不死鳥だよ。これがその卵だ。俺がとどめをさす瞬間、貴様はこの不死鳥の卵に触れた。そのせいで、パーティーメンバーもろとも復活できたのだろう」
勇者「なるほど。でも、笑ったら尻を叩かれるというルールは何故?」
魔王「この世には、使うとランダムに何かが起きるという呪文がある。この卵の保護呪文にそれがかけられており、その効果が貴様らに付与されたのだろう。だから私も迂闊にこの卵に手を出せなかったのだが……」
勇者「王様と姫様たちがおかしなテンションで笑わせてきたのも、その影響か……」
魔王「まもなく卵も孵化する。孵化した日の翌日には、保護呪文の影響は消滅する。そのくだらない笑いのルールとおさらばできるぞ。生き延びられればの話だがな」
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