198:名無しNIPPER[saga]
2020/05/09(土) 20:05:27.01 ID:GVB5f6680
二つの熱から声が響いて、どうも両親のものによく似ていました。
前から、後ろから挟むように抱き締められ、
ただでさえ細い身体が押し延ばされてしまいそうです。
「な……ん」
「ありがとうね、加蓮」
「ゆっくりでいいんだ。少しずつ、取り戻そう」
紡ぎたい筈の言葉が。
紡げる筈の言葉が。
二つの熱でどろどろに溶かされていきます。
溶け残りへ隠れるように蹲っていた昔の自分を見つけて、
加蓮はその小さなお尻を蹴っ飛ばしてやりました。
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