もしもし、そこの加蓮さん。
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122:名無しNIPPER[saga]
2020/05/01(金) 22:40:42.51 ID:TaaH9Z3P0

 「……うん。結構スッキリ、し?」

 「……うんー……?」

ソファから腰を上げようとした瞬間、加蓮の膝の上で何かが転がりました。
おそるおそる確認してみれば正体は小さな女の子で、
加蓮の膝を枕にしつつ、薄く開いたまぶたをこしこしと擦っているところでした。

 「へっ? こずえしゃんっ? あれ? いつの間に……?」

 「んん〜……」

歌鈴もクラリスも、もちろん文香も加蓮も、驚いて遊佐こずえを見つめました。
健康的なあくびと伸びを披露すると、すぐそばにあった加蓮の顔をじっと見上げます。

 「かれんはー……かみさま、しりたいのー……?」

 「……うん」

 「そっかー」

そう言うとこずえはまた目を閉じて、小さくゆらゆらと揺れました。
困惑に包まれたままの四人に見つめられながら、ゆらゆら、ゆらゆら。
そして薄く目を開けると、加蓮の膝の上へよじ登りました。


 「かみさまはねー……さがしても……
  いなかったりー……たくさんかんじたりー……ふわふわしてるのー……」


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