【オリジナル】自殺したら僕だけを誉めない有名絵師の彼氏になった件
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40: ◆wqJOdKDc/.
2020/04/25(土) 09:48:46.48 ID:U1qw9Qt5O
「ええっ!?」

もう一発、大声を出してから「やってしまった」と後悔が襲ってきた。

「それってソイツの処女作だろ?」
「確か……そのはずです」

確かも何も、紛れもなく「僕」が初めて書いたりかりほ小説だ。
今はもう引退してしまったけど、一年半前にあるりかりほ推しの絵師さんが企画した「りかりほフェスティバル」にて、下手糞なりに自分のりかりほ像を描いたお話。
もちろん大していいねはされなかったけど、僕の中にあるりかりほ観は、未だ完全には揺らいだりしてはいない。

「『償い』のつもりなんだろうな、彼女なりの」
「……かも、しれませんね」

今後投稿される、ありとあらゆるりかりほ小説と。
生前に僕が投稿していた、全てのりかりほ小説を。
余すところなく紹介して、残った四万人近いフォロワー達の視界へ入れるようにする。
それが、ただ一人を除け者にして死へ追いやった彼女なりの「償い」だというのか。
となれば。

「試されてるんですかね? 色んな人から」
「……かもな」

このタイミングでりかりほ小説を投稿した他カプ推しの人達は、TERIAさんが「本気」かどうか試しているんだ。
一人の文字書きの生命を、文字通り絶ったこと。
彼に対して罪の意識を持っているのか、もう二度と彼のような犠牲者を出さないよう尽力できるのか、と。

「でなくちゃ、感想は晩まで待ってなんて言えねーよ」
「……でしょうね」


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