【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 3巡目
1- 20
208: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/04/24(金) 22:15:49.92 ID:qbJsvu1/0
――――

――



〜広場〜

学校がある日と違い大食堂の人数は疎らだったため、さっさと食べてさっさと行くことに決めた。

一応ユウナがいるかもしれないと思い食堂をきょろきょろ見て回ったが、その姿はなかった。

ワイズ「えーっと」

広場に向かうと制服ではない、様々な私服を身に纏った生徒達が沢山いた。

これはこれで、かなり新鮮な気がする。まぁ尤も、僕は普段制服を着ていないのだが。

制服でも私服でもオッケーな感じ。この学校は自由だなぁと思う……あの校長先生だからなぁ。

……えーっと、広場の時計を見ると集合時間より少し早めに着いてしまったみたいだ。

ワイズ「じゃあベンチに座ってボーっとしてよ――」

ユウナ「おーい! ワーイーズーっ!」

そう思った瞬間、大きな声で僕の名前を呼ぶ声が聞こえてくる。

振り返ってみると、ユウナが手を振りながらこちらに向かって走ってきていた。

……ちょっとびっくりした。

ユウナ「おっはよー! ワイズ!」

ワイズ「お、おはよう……ユウナ」

元気のいい朝の挨拶に、どきまぎしながら返事をする。

ユウナ「僕、早めに待ってワイズを驚かそうと思って来たのに……なんか同じタイミングで来ちゃったみたいだね?」

ワイズ「そうみたいだね? 僕もびっくりしたよ、後ろからいきなり大声で呼ばれるんだもん」

ユウナ「あはははは……ごめんごめん。っと、立ち話はここまでにして、早速行こうか!」

ワイズ「……どこに?」

ユウナ「いやいや、とぼけないでよ!? ワイズが言い出したんでしょ? 洋服を買いにいこーって!」

ワイズ「そ、そうだっけ?」

ユウナ「んもう、兎に角洋服屋さんに行くよ! まずは馬車に乗って――」

ワイズ「ま、待って! 待ってよ!」

緊張で自分でも何を言っているのか分からなくなってしまった。

……てか、このままだと本当に置いて行かれそうな気がする! それは流石に嫌だ!


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/283.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice