【艦これ】吹雪「パート3始まりました」 キット「最終章です」
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60:名無しNIPPER[saga]
2020/07/17(金) 21:34:34.11 ID:zoqbENG60

ゴトランド「これで人払いは完了ね」

提督「一体何のつもりだ?」

ゴトランド「そんな怖い顔をしないでよ」

提督「吹雪と島風を追い払うだけなら兎も角、その後の行動を何とも思わない訳が無いだろ?」

ゴトランド「手荒なことをしてごめんなさい。でも、どうしても二人だけで話をしたかったの。でも、誤解しないで、提督に危害を加える気は一切無いから。だから刀から手を離して」

提督「・・・」

ゴトランド「まぁいいわ。本題に入りましょうか。提督、いえ、司令官。シュレーディンガーの猫はご存知ですか?」

提督「以前、相○でやっていたな。一定の確率で毒ガスが噴射される箱の中に猫を入れたとして、蓋を開けるまでは猫の生死は分からないとする。そうすれば蓋を開けるまでは猫が生きている世界と死んだ世界が同時に存在するとか」

ゴトランド「ええ。それと同じように提督が生きている世界と死んでしまった世界が存在しているとしたら?」

提督「俺が深海棲艦に殺された世界が存在したとしても不思議ではないな(実際、デロリアンのお陰で回避したが、二度ほど殺されているからな)」

ゴトランド「そう、ゴリアテによって貴方が殺された世界・・・」

提督「ゴリアテ?確かに先日、ゴリアテの襲撃を受けた時は危なかったな」

ゴトランド「私が言ったのはそのゴリアテではありません。K.A.R.Rが姿を変えたオリジナルのゴリアテです」

提督「何を言っている?(ゴトランドにK.A.R.Rのことは話してないぞ・・・)」

ピカッ

ゴトランド「あの日、私は、いえ、私たちは必死に戦いましたが、貴方を守れなかった・・・。たまたま鎮守府を離れていた睦月ちゃんを除く全員が殺された世界」

ゴロゴロ

提督「さっきから何を言っているんだ?」

ゴトランド「まだ分かりませんか?」

提督「・・・」ゴクッ

ゴトランド「ええ、そうでしょうね。最初は私自身が信じられなかったんですから」

提督「君は疲れているんだろう。変な夢を見たが、疲れから夢と現実の区別が付いていない」

ゴトランド「残念ならがそうではありません。ゴトランドとして産まれた瞬間からあの日のことを鮮明に覚えていました。そして忘れられないんです。あの痛みを、貴方を助けられなかった無念を・・・」

提督(いや、あり得ない)

ゴトランド「私はあの世界で死んだの吹雪の生まれ変わりです!」

ドーン!

提督「!?」

ゴトランド「あり得ないと言いたげな顔ですね。でも、これは真実です」

提督「・・・。その話が本当だったとして、何が目的だ?自分も吹雪だから指輪が欲しいと言いたいのか?」

ゴトランド「いいえ、私の司令官はあの世界で死んでしまったあの人だけです。貴方は同じであって同じでは無い、もう一人の司令官です」

提督「では、どうして」

ゴトランド「貴方には知っておいて欲しかったんです。それと、この世界では貴方を死なせはしないと宣言しておきたかったんです」

提督「心配しなくても俺は死なんさ」

ゴトランド「そうであることを願うわ。伝えたいことは伝えたし、帰るね」

ガチャ

バタン

提督「・・・。にわかには信じられない話だな」


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