ほたる「白菊ほたるは男の子である」【モバマス】
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22: ◆r5XXOuQGNQ[sage saga]
2020/04/22(水) 00:40:47.40 ID:4e59M5L70
泰葉(雨はしばらく続きそうで、私とほたる君は毛布にくるまりながら撮影再開を待ちます)

ほたる「すみません、僕のせいで……」

泰葉「ん? どういうこと?」

泰葉(ほたる君の話によると、ほたる君がお仕事をするときは必ずと言っていい程トラブルが起こるそうです。今回も多分自分のせいで、事務所の人に迷惑がられていると話してくれました)

泰葉(ほたる君は確かに不幸体質なのかもしれませんが、機材トラブルも悪天候も事前チェックを怠ったスタッフ側の問題だと思います)

泰葉(それをこんな小さな男の子のせいにするほたる君の事務所は、噂通りあまり良いところではないのかもしれません)

泰葉「ほたる君はどうしてこの仕事を続けてるの?」

泰葉(純粋に疑問を持ちました。そんな環境でどうして芸能界に居続けるかを)

ほたる「お母さんや友達が笑顔になるから! たくさんの人を笑顔にするのが夢なんです!」

泰葉(そう話すほたる君はキラキラと輝いていて、私にはとてもまぶしいものでした)

泰葉(私はふと、自分のことを考えます)

泰葉(私は何でモデルを始めたんだっけ。自分からやりたいって言ったのかもしれないし、親に入れさせられたからかもしれない)

泰葉(ただ、きっかけはどうであれ、続けていたのはモデルのお仕事が楽しかったからだ)

泰葉(でも時が経つにつれ、芸能界が華やかなだけの場所でないと理解して、完璧であるために、笑顔を『作る』ようになっていった)

泰葉「ほたる君、この先どんなことあっても、その気持ちを忘れないでね」

ほたる「うん!」

泰葉(うなずくほたる君は私とは違う自然な笑顔で、この笑顔を守りたい。私はそう思いました)


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