6:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:08:41.35 ID:es/Qb5Nf0
「え?子供ができたのか?」
「うん。心当たりはあるでしょ」
「まあな」
散々やった。やりまくった。
7:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:09:13.59 ID:es/Qb5Nf0
「そうなんだ…」
大丈夫、俺も最初はそうだったから
「ねぇ……他の奥さんの子供って、何人いる?」
8:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:09:47.85 ID:es/Qb5Nf0
■真
真が警視庁に入って数年。キャリアを積んで順当に出世している。
「やっぱり警察は出世が早いな」
スマホに連絡が来る。
すると真の名前が映る。
9:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:10:39.39 ID:es/Qb5Nf0
「おかえり」
「ただいま」
「今日、行って来たんだろ?」
「うん、この子の定期検診」
10:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:11:50.88 ID:es/Qb5Nf0
俺は素早く晩酌を用意した。こんなことテキパキとやるなんて、主夫の鏡だ。
「あの子は?」
「寝てる」
ベビーベットに寝てるまだ1歳の幼子。
俺と真の子供。男の子だ。
11:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:12:20.44 ID:es/Qb5Nf0
「……そんなことは……」
「警察として容認できないよ…」
真は苦渋の表情を浮かべる。
「真…世の中には残念ながら正義だけを貫いても人はついて来ない」
「だから俺は悪と呼ばれる手段を使う。手段が悪でも結果が善なら問題ない」
12:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:13:16.09 ID:es/Qb5Nf0
「俺も頑張るよ」
「ふーん…」
「親バカだもんね、あなた」
13:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:13:48.84 ID:es/Qb5Nf0
■双葉
双葉は大人になった。
母親になり、落ち着きと礼節を身に付け、徐々に成長している。という感じだ。
持ち前の美貌も、杏や春からファッションを教えて。貰い人一倍良くなった。
14:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:14:36.94 ID:es/Qb5Nf0
「双葉さん、お疲れ様」
「お疲れ様―」
双葉はとある認知科学研究所に勤める。スタッフとのやりとりも慣れたようだ。引きこもりだった双葉には考えられないコミュ力だ。
問題があるとすれば、ワーカーホリック気味。母親から引き継いだ研究やっぱり完成させたいし、二度と悪用されたくない。と言っていた。
「でも、娘達に悪い」そうとも言った。
15:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:15:12.00 ID:es/Qb5Nf0
双葉はあまり自信が無い。「胸も無いし、チビだし、ガリガリでガキみたいだ。女としての魅力は無いと思う」と俺に言った。
「そんな私じゃあいつを釣り合わない」と愚痴をこぼした。なんてこと考えたことも一度や二度や無いことも知っていた。
「だから、お前の女関係は不問にしてやる。もう、あいつを共有できるだけ、ましってことだから…」
「さて、もうひと頑張り」
双葉は残業に取り掛かるのであった。
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