32:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:39:18.86 ID:es/Qb5Nf0
■一二三
一二三は棋士だけではなく、タレントとして活躍している。
将棋を広めることを第一とした活動も行っている。以前はこういう仕事も嫌がったが、今は積極的に行っている。
「最初は嫌でしたけど、これも将棋界を盛り上げられることに繋がるなら平気です」
「それに芸能界にも結構知り合いが出来て…お仕事が楽しくなってきたんです」
「もちろん、将棋の方も負けません。どんどんタイトルや高段者と組みます。負けますが、諦めなかったら勝ちます」
一二三は多く対戦する。イベントや指導将棋、積極的に対戦相手と打ち、勝負する。だが、負ける。
しかし、そこで諦めない。何度もチャレンジして、勝ちを掴むその姿に多くのファンがついた。
「諦めの悪さをあなたから教わりました」と言われた。
「あれ、屋根ゴミさん……どうしたんだ?」
俺はベビーカーの子に声をかける
「母親の顔を見せてやろうとしてな」
「あ、ありがとうございます」
ベビーカーに乗る、乳児は一二三と俺の子供二人目である。
千早に、なんとなく面影が似ている。
「近くに来たから寄った」
「そうなんですか?ありがとうございます」
俺は他の女と子供を作っていると分かると、一二三も子供を望んだ。
せめて、卒業してから、という言葉は無視された。
なんとか、卒業してから授かったが、本当に肝が座った女だ。
一二三は、二人の母親になり、「ちゃんとこの子を育てて見せます」そう、宣言した。
「俺は支えて見せる」そう、宣言した。
二人で何故か笑った。
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