27:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:33:26.24 ID:es/Qb5Nf0
「本当か?」
「まあね、あれは酷いよ」
「そうか…でもどうして?」
「担当した医者がお酒を飲んでいたみたい。それをやらかしたみたい」
「…」
「私がかけついて、なんとか命は救ったけど、そいつはお咎めなしよ」
妙が珍しく、だだをこねる。いつも甘えられている分、その分を俺に甘え、こうして愚痴を言う。
年上であるがまるで幼子のように甘えてくれる彼女の仕草に愛しくて堪らない。
一度、娘にその様子を見られて__。
「ママはパパの前だと赤ちゃんみたい」と学校でばらされた。
「妙…」
「ん?何?」
「取引しないか?」
「えっ…?」
「そいつの悪行をバラしてやる」
「え?」
「まあ、潜入して、証拠を掴む」
「……」
「知り合いなら多くいる」
「なるほどね。モルモット君は健在ね」
妙は出会ったばかりの大人の女になる。
「ねぇ…あの子達、見てもいい?」
「うん、いいけど」
もっとよく見といた方がいい。子供は早く成長する。
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