2:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:03:02.20 ID:es/Qb5Nf0
竜司「よぉ……屋根ゴミ!」
屋根裏「どうした?竜司?」
竜司「お前、進路どうする?」
3:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:04:16.42 ID:es/Qb5Nf0
■杏
娘が寝ている。
お気に入りのアニメを撮り貯めしていたのを解説してもらいながら一緒に見ていた。
悪役の女幹部が好き、という点は母親譲りだ。
4:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:05:17.77 ID:es/Qb5Nf0
玄関の音がした。
「ただいまー」
杏の声がした。俺は迎えに行った。
「おかえり」
5:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:05:53.63 ID:es/Qb5Nf0
最も正規の手段ではできることが限られているので、今回みたいなグレーなことで対応するしかない。
「ふぅ…」
「どうした?お疲れ?」
「ううん、ちょっと申し訳ないなぁと思って」
6:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:08:41.35 ID:es/Qb5Nf0
「え?子供ができたのか?」
「うん。心当たりはあるでしょ」
「まあな」
散々やった。やりまくった。
7:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:09:13.59 ID:es/Qb5Nf0
「そうなんだ…」
大丈夫、俺も最初はそうだったから
「ねぇ……他の奥さんの子供って、何人いる?」
8:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:09:47.85 ID:es/Qb5Nf0
■真
真が警視庁に入って数年。キャリアを積んで順当に出世している。
「やっぱり警察は出世が早いな」
スマホに連絡が来る。
すると真の名前が映る。
9:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:10:39.39 ID:es/Qb5Nf0
「おかえり」
「ただいま」
「今日、行って来たんだろ?」
「うん、この子の定期検診」
10:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:11:50.88 ID:es/Qb5Nf0
俺は素早く晩酌を用意した。こんなことテキパキとやるなんて、主夫の鏡だ。
「あの子は?」
「寝てる」
ベビーベットに寝てるまだ1歳の幼子。
俺と真の子供。男の子だ。
11:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:12:20.44 ID:es/Qb5Nf0
「……そんなことは……」
「警察として容認できないよ…」
真は苦渋の表情を浮かべる。
「真…世の中には残念ながら正義だけを貫いても人はついて来ない」
「だから俺は悪と呼ばれる手段を使う。手段が悪でも結果が善なら問題ない」
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