11:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:12:20.44 ID:es/Qb5Nf0
「……そんなことは……」
「警察として容認できないよ…」
真は苦渋の表情を浮かべる。
「真…世の中には残念ながら正義だけを貫いても人はついて来ない」
「だから俺は悪と呼ばれる手段を使う。手段が悪でも結果が善なら問題ない」
12:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:13:16.09 ID:es/Qb5Nf0
「俺も頑張るよ」
「ふーん…」
「親バカだもんね、あなた」
13:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:13:48.84 ID:es/Qb5Nf0
■双葉
双葉は大人になった。
母親になり、落ち着きと礼節を身に付け、徐々に成長している。という感じだ。
持ち前の美貌も、杏や春からファッションを教えて。貰い人一倍良くなった。
14:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:14:36.94 ID:es/Qb5Nf0
「双葉さん、お疲れ様」
「お疲れ様―」
双葉はとある認知科学研究所に勤める。スタッフとのやりとりも慣れたようだ。引きこもりだった双葉には考えられないコミュ力だ。
問題があるとすれば、ワーカーホリック気味。母親から引き継いだ研究やっぱり完成させたいし、二度と悪用されたくない。と言っていた。
「でも、娘達に悪い」そうとも言った。
15:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:15:12.00 ID:es/Qb5Nf0
双葉はあまり自信が無い。「胸も無いし、チビだし、ガリガリでガキみたいだ。女としての魅力は無いと思う」と俺に言った。
「そんな私じゃあいつを釣り合わない」と愚痴をこぼした。なんてこと考えたことも一度や二度や無いことも知っていた。
「だから、お前の女関係は不問にしてやる。もう、あいつを共有できるだけ、ましってことだから…」
「さて、もうひと頑張り」
双葉は残業に取り掛かるのであった。
16:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:16:00.39 ID:es/Qb5Nf0
「できた…。まだ、不完全だけど成功に近い」
「流石だな…」
「たまたまだよ」
17:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:16:53.20 ID:es/Qb5Nf0
「凄い、嬉しい」
「…」
「不安だ…」
18:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:18:03.41 ID:es/Qb5Nf0
■春
都心のビル群__。
既に帰宅ラッシュが終わったこの街で残っているのはワーカーホリックぐらい。
「春といい、双葉といいもっと体を大切にして欲しいもんだ」
19:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:19:00.33 ID:es/Qb5Nf0
「何……急に会いたくなって」
「……」
「あの子は?」
「もう寝かしたよ。早寝、早起き、聞き分けの良い子だ」
俺達の子はもう幼稚園に通っている。
20:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:21:12.69 ID:es/Qb5Nf0
「双葉からのネタだ。おそらく時間の問題」
「でも、この金を政府にやるのは惜しい」
「だから全部奪う」
「え?」
少し早いクリスマスプレゼントに貰ってやる。
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