小宮恵那「ね、先輩。キスしてあげよっか?」泉瑛太「は?」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2020/04/12(日) 22:28:15.02 ID:Q5QCi+N6O
「泉先輩」
「ん? なんだ、小宮か」
泉瑛太。
二学期の終わりに両親の都合により私の通う柏尾川高校に転校してきた、1学年上の先輩。
以下略
AAS
3
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/04/12(日) 22:42:37.44 ID:Q5QCi+N6O
「また相馬先輩と勝負する予定ないの?」
「あんなこと、何度もやるわけないだろ」
「ちぇっ……つまんないのー」
つまらない物言いにむかついて、パシャリ。
以下略
AAS
4
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/04/12(日) 22:44:03.43 ID:Q5QCi+N6O
「泉先輩」
「今度はなにさ」
「好きですよ」
一度好きだと言ってから、躊躇いはない。
以下略
AAS
5
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/04/12(日) 22:45:50.83 ID:Q5QCi+N6O
「泉先輩はわかりづらいから」
「だから、どういう意味だよ」
「相馬先輩とは違うって意味」
被写体の泉瑛太は撮りづらい。
以下略
AAS
6
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/04/12(日) 22:47:36.69 ID:Q5QCi+N6O
「先輩は要するに、自信がないんでしょ?」
「……ああ。ないよ、自信なんて」
「だから私が自信をつけさせてあげる」
よくそんな都合の良い言葉がポンポンと口から飛び出るものだと自分自身に驚く。
以下略
AAS
7
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/04/12(日) 22:50:14.15 ID:Q5QCi+N6O
「心配しなくても大丈夫だよ」
「は? なにが?」
「泉先輩は大丈夫」
「だから、なにが?」
「だから、そのままで良いってこと」
以下略
AAS
8
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/04/12(日) 22:52:02.16 ID:Q5QCi+N6O
「正直先輩は地味であんまりパッとしない」
「お前……酷すぎないか?」
「でも、一生懸命になれる人だから、好き」
どれだけ地味でパッとしなくて鈍くて不器用で情けなくても一生懸命な人間は輝くのだ。
以下略
AAS
9
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/04/12(日) 22:53:52.30 ID:Q5QCi+N6O
「泉先輩は夏目先輩に想いを告げるために努力してるんでしょ? 報われたくないの?」
「もちろんそれはそうだけど、それと結果は違うっていうか、あくまで過程だしな……」
「なにヘタれてんの! しゃきっとしろ!」
ここが泉先輩のダメな部分。分からず屋だ。
以下略
AAS
10
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/04/12(日) 22:56:00.02 ID:Q5QCi+N6O
「悪かった」
「許さない。すっごく傷ついた」
「傷つけるつもりはなかった……ごめん」
涙を流した甲斐もあり、珍しく殊勝だ。
以下略
AAS
11
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/04/12(日) 22:59:15.20 ID:Q5QCi+N6O
「ちょっ……小宮、降りて……!」
「だぁーめ。このまま写真撮るんだから」
光学式ファインダーは肉眼で被写体を覗く。
とはいえ、レンズ越しには違いない。
以下略
AAS
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