ましろ「踏み出す勇気と」つくし「踏み込む勇気」
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28: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/04/12(日) 21:15:20.39 ID:SlTzITWg0
ましろ「ーー二葉さんが好きだから!ここにいるの!!」
29: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/04/12(日) 21:15:51.13 ID:SlTzITWg0
つくし「ーーっ、ぁ……」
ましろ「だから、お願い。私の大好きな二葉さんのことを、そんな風に言わないで……?」
ましろ「悩みを笑顔で聞いてくれて嬉しかった。一緒に悩んでくれて楽になった。頑張れって言ってくれて、勇気が出た」
ましろ「二葉さんは、きっと……いや絶対、すごくステキな人だよ。だから私も好きになったんだよ……」
つくし「……倉田さん……ごめんね……っ」
30: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/04/12(日) 21:16:26.67 ID:SlTzITWg0
つくし「……うん……ありがと」
ましろ(涙でぐしゃぐしゃになりながらだけど、やっと笑顔を見せてくれる。それは私が求めていた表情で、私が好きになった二葉さんだった)
ましろ(多分、私と同じで……ずっと悩み続けてたんだ。周囲との才能の差を感じて)
ましろ(自分に自信が持てなくて、周りには好かれてるなんて思えなくて)
31: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/04/12(日) 21:16:53.64 ID:SlTzITWg0
ましろ「……なんか、恥ずかしいね。こういうこと言うの」
ましろ(少し頭が冷めてきたのか、一気に恥ずかしさがこみ上げてくる。顔も多分、すごく赤い)
ましろ(でも不思議と逃げ出したくはならなかった。多分、本心を伝えてスッキリしたのもあると思うけど)
つくし「言い出したのは倉田さんでしょ……ぐすっ」
32: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/04/12(日) 21:17:22.40 ID:SlTzITWg0
ましろ「えっ……」
つくし「好きな人が、いるんでしょ?気持ちを言っただけで満足してるの……?」
ましろ「ぁ……」
ましろ(確かに、そうだ。私は二葉さんと一緒にいたくて、二葉さんの声が聞きたくて、二葉さんの笑顔が見たくて……)
33: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/04/12(日) 21:17:59.84 ID:SlTzITWg0
ましろ「ーーあなたのことが好き。お付き合いして、いただけますか……?」
34: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/04/12(日) 21:18:30.84 ID:SlTzITWg0
つくし「ーーうんっ!こちらこそ、よろしくお願いしますっ」
ましろ(ようやく向き合えて、一歩進んだ気がした。庭園で舞い散る桜の花びらが私たちを祝福してくれているようで、少しくすぐったく感じる)
ましろ(でも、それはずっと求めていた心地良さに相違なかった)
35: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/04/12(日) 21:18:59.63 ID:SlTzITWg0
つくし「ーーって、お昼ごはん!すっかり忘れてた!」
ましろ「あっ……時間、足りるかな……?」
つくし「えっと……午後の授業まであと15分!急いで食べればなんとか……!」
ましろ「あはは……」
つくし「あ、倉田さん!ちょっと待って」
36: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/04/12(日) 21:19:28.78 ID:SlTzITWg0
ましろ(さっきは勘違いしそうになった言葉。でも、今度はきっと勘違いじゃない)
ましろ(恋人同士になって言われたその言葉が意味することは、きっとそういうことだから)
ましろ「うんっ!楽しみにしてるねっ」
37: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/04/12(日) 21:20:23.40 ID:SlTzITWg0
ーー放課後、ましろの部屋
ましろ(二人きりになれる場所と言ったものの、カフェやファミレスだと人の目があるし)
ましろ(カラオケルームなんかもちょっと入り辛い。ちょうど私の家族は家にいなかったので、私の部屋を使うことにした)
38: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/04/12(日) 21:20:54.31 ID:SlTzITWg0
つくし「……恋人に、なったんだもんね……」
つくし(恋人の部屋って考えたら、緊張してしまうのは仕方ないのかな。さっきから雰囲気とか匂いとかに過敏に反応してしまって、心が落ち着かない)
ましろ「お待たせ。色々持ってきてみたけど……二葉さん、嫌いなものとかあったかな」
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