双葉理央「私にも夢を見る権利くらいはある……か」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/04/05(日) 15:04:34.72 ID:FjCYaVznO
『なあ、双葉』
『なんだ、梓川』
『やっぱり僕は脱糞しかないと思うんだ』
『君にそんな特殊な趣味があったとはね』
『僕は至ってノーマルだ』
『しかし、いくらなんでも食糞とは……』
『食うとは言ってない。全校生徒の前で愛を叫び、そして脱糞する。そうすれば必ず、麻衣さんを救える筈だ。僕はそう信じている』
『ひとまず糞に対する信仰を捨てたまえ』
桜島麻衣に関する記憶を失う前に、私は梓川咲太とそんな会話を交わしてしたらしい。
あの時は冗談とばかり思っていたがよもや。
まあ、梓川ならばあり得る話ではある。
彼は以前から後輩と尻を蹴り合うなど、糞好きを仄めかす話題をたびたび口にしていた。
梓川咲太は糞好きであるのは確定的である。
全校生徒の前で愛を叫び、そして脱糞する。
その妄言はあながち的外れというわけではなく、視覚嗅覚聴覚を刺激する脱糞が全校生徒に与える印象の強烈さにより、ただ告白するよりも格段に成功率は増すのは間違いない。
『僕は最善を尽くしたい』
最善とはよく言ったもので、『善は急げ』という言葉通り、まさに彼は『便は急げ』という結論ならぬ『ケツ論』に至ったのだろう。
「梓川。くずくずするな。早くしたまえ」
早く。早く脱糞しないと、教師に捕まるぞ。
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