2: ◆C2VTzcV58A[saga]
2020/04/05(日) 00:22:49.65 ID:5b/uhYBp0
ある日の事務所
P「戻りましたー……あれ、もう誰もいないのか」
P「お、透の日誌が置いてある。今日もちゃんと書いてくれたんだな」
P「どれどれ」ペラッ
『今日はボーカルレッスンでトレーナーさんに褒められた。最初の頃に比べると随分声が伸びるようになったらしい。自分でも、ちょっとは成長したのかなと思う』
P「今日のトレーナーさんは確か厳しいって評判の人だったよな。そんな人から褒められるなんてすごいじゃないか」
『普段厳しい人に褒められると、なんだか達成感がある。小学校の頃、初めて担任の先生に褒められた時のことを思い出した』
P「わかるなぁ。俺も社長に褒められるとすごい嬉しいし」
『思い出すといえば、プロデューサーはそろそろ思い出した?』
P「? 思い出すって……何をだ?」
透「私と初めて会った日のことを」ヒョコ
P「うおっ!? 透、帰ったんじゃなかったのか」
透「うん。でも忘れ物したから、戻ってきた」
P「そうか……」
透「………」
P「ん? 俺の顔に何かついてるのか?」
透「プロデューサー、なんか読む時に独り言で感想言うんだなって」
P「あ……はは、なんだか指摘されると恥ずかしいな。ついつい声に出る癖があって」
透「別にいいんじゃない。それだけ、熱心に読んでくれてるってことにならない?」
P「そういう視点は持ったことなかったな。ありがとう、透」
透「どういたしまして」
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