141:名無しNIPPER[saga]
2020/04/10(金) 22:23:42.10 ID:VVmZ9++60
(・x・)「ほな……」サァァ
健太(【スローモーション】か……駄目だ。このとりもちを取り除けるカードじゃない。発動しても時間稼ぎにしか……時間稼ぎ?)
健太(そうだ!時間さえあれば、【スラムで育ったウサギ】にもう一度希望を託せる……どこまで時間稼ぎが持つか分からないし、おそらくウサギが戻ってくるまで持たない可能性の方が高いが……これしかない!三匹目行ってこい!)ポンッ
(・x・)「いってくるわ」ピョンッ
健太(さぁ、後は奴の攻撃を……)バッ
王久斗「これは……」ブツブツ
健太(……?なんだ、カードを見たまま攻撃してこない。どんなカードだろうと、とりあえず俺を殺すべきなんじゃないのか……?一体、どんなカードを)
王久斗(【死の天使】か……参加者をランダムに殺す大味なカード。俺様自身も死ぬリスクがあるが、他の参加者の方が多ければ、期待値は五分を優に越える)
王久斗(このカードを使うに当たって、絶対に欲しい情報は、現在参加者が何人居るか。ナビは結局教えてくれなかったが、ある程度は予想できる)
王久斗(まず初期人数は……『カードを奪い合う』というバトルロワイヤルの性質から、それなりの人数が居なければなりたたない。九……少なくとも八人は参加していたと考えていいだろう)
王久斗(更にナビの『五人』死んだという情報から、あまり時間が経ってない。だから失格者は多くても二人、死亡者が被ってない可能性も考えれば一人も妥当か)
王久斗(つまり、少なくともざっと六、七人は戦場に居る。今【死の天使】を使っても俺様が死ぬ確率は15%前後……余裕で使った方が得だな。第一俺様はまだ復活権を残している。他の奴らにだけ、一方的に失格のリスクを押し付けることができるというわけだ)
王久斗(……さて、とりあえずこのカードを使うことは決定したわけだが)チラッ
健太「……?」
王久斗(参加者が多く残っている方が、俺様の死のリスクは薄まる。どうせこいつは抵抗できないんだ。こいつは生かしたまま、【死の天使】を使うことにしよう)
王久斗「それじゃあ行くか……!【死の天使】!」グオオッ
健太(……!?なんだこの、強そうなオーラは!)
王久斗(一回しか発動しない……エネルギーがE効率一発分しか残ってなかったってことか……【無数の矢】を連発したし、仕方ねぇ。回復を気長に待つとしよう)
王久斗「さぁて……誰が死ぬかな……?」
223Res/138.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20