晴海シンジュ「四月馬鹿には笑いたい」【ナナシス】
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10: ◆HQmKQahCZs[sage]
2020/04/01(水) 11:10:10.69 ID:rGjnhKth0
シンジュ「カジカ! サワラ!!」
カジカ「シィ、ちゃん」
シンジュ「悪かったっ! すまなかったっ! あんなことは本心じゃないんだ!」
シンジュ「私はずっと二人が好きだった! 大好きだった!!」
シンジュ「いなくなってほしいわけがないっ。いつだって二人は、私のために一緒にいてくれたっていうのにっ!」
シンジュ「大好きだ大好きだ大好きだぁっ! 私は、二人が、皆が、大っ好きなんだぁっ!」
シンジュ「ごめん、ごめんなさいぃぃぃっ!」
カジカの胸元に飛び込んで泣いた。謝った。
数年ぶりの私は、今まで埋めてきたものを全部掘り起こして空へと放り投げた。
許してくれと甘えた。
ありがとうと甘えた。
大切だって甘えた。
私の我儘を全部ぶつけた。
カジカ「うん。いいよ。シィちゃん。シィちゃんも辛かったね。ごめんね、お姉ちゃんが気付いてあげられなくて」
シンジュ「そんなことっ、いうなぁっ。ぜんぶ、全部私が悪いんだっ」
カジカ「シィちゃんはまだ子供だから、お姉ちゃんが子供のシィちゃんを守ってあげないといけなかったのに」
サワラ「そうねー。カジカもシンジュもまだ子供だもの。お姉ちゃんがちゃんと甘やかしてあげないといけなかったのよね」
サワラ「………二人とも、だーいすき」ギュッ
カジカ「………っ、お姉ちゃん。ひっく、ぐすっ、うぅ。シィちゃん。シィちゃんが私を嫌いになってなくて、よかったよぉっ」
シンジュ「なるかっ。嫌いになんてなるかっ。私を、嫌いにならないでくれっ」
カジカ「ならない、もん。だってシィちゃんもお姉ちゃんも、大好きだから」
サワラ「おーよーしよーし」
私は泣いた。カジカの胸元に縋り付いて。
カジカも泣いた。私を抱きしめて。
そんな私たちをサワラねぇは抱きしめてくれた。
サワラ「三人ずっと一緒だからね。私たちはサンボンリボンで」
サワラ「晴海三姉妹なんだから」
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