83:☆2/2 ◆AL0FHjcNlc[sage saga]
2020/03/30(月) 23:11:17.63 ID:pVyNxzTm0
美優「本来は私が頼まれたんですけど、急な仕事の都合上どうしても最後まで面倒を見れなくて……」
のあ「明日から出張と聞いたわ、美優」
美優「沖縄の宮古島で、写真撮影をしてきます。前乗りですけど」
のあ「(う、羨ましい!)」
美優「お土産買ってきますね。それで、アルバイトの内容なんですが」
犬「グルルルルル……!!」
のあ「………」
のあ「美優」
のあ「貴女、前来た時には動物は飼っていなかったと認識していたのだけれども」
のあ「(しかも気性荒らそう。う、唸ってるし)」
美優「ええ、今回の依頼はこの子です」
のあ「えっ」
美優「この子は友人のペットですが、少しの間預かってくれと頼まれまして」
美優「のあさんには初めて話しますが、私、前に犬を飼っていたんです。それで私に白羽の矢が立ったようで、二つ返事で引き受けたのですが……」
のあ「止むを得ないわね。美優は……」
のあ「……貴女は、Dランクで多忙を極める身だから。貴女の憂いを断てれば幸いよ」
のあ「任せて」
美優「ありがとうございます。その、普段はこんなに唸ったりはしていないようなんですけど、今日はなんか機嫌が悪いみたいで……」
のあ「(不安だわ……)」
のあ「それで、彼の名前は?」
美優「……順一朗」
のあ「……え?」
のあ「じ、ジョン?」
美優「じゅ、順一朗です!」
のあ「順一朗……」
のあ「……マ、任せて美優」
のあ「貴女の息子、……順一朗は私が責任を持って預かるわ。貴女は後ろを振り返らずに自分の責務を全うして」
美優「わ、私の子供じゃなくて、友人のペットです! 本当にお任せしますからね……?」
☆つづく
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