15: ◆3xQXQ8weeA[sage saga]
2020/03/30(月) 00:14:47.43 ID:D/prVfu20
P「――すまなかった」
暗い部屋。甘奈の顔は見えないままだ。
腕にある体温と、彼女の背中だけが頼りになる。今、彼女の機嫌がわからない。
しかし、あの姿をするのに勇気が必要だったのは確かだし、それはないがしろにしちゃいけなかった。
甘奈「……いいもん。甘奈が舞い上がってただけだったんだから」
P「いや、嬉しかったんだぞ? ただ、その……少し驚いただけで」
甘奈「……違うでしょ」
P「……」
甘奈「……ちょっと引いてたじゃん」
否定はできない。家に帰って鍵開けて中に入ったらいきなり裸エプロンだ。いや、実際は水着を付けてたから水着エプロンなのだが、前から見ると裸エプロンに見えたのだから合っている。
それで、面を喰らって、とりあえず服を着てもらえるよう促した。……今思えば、ひとまず受け止めるべきだったと思っている。
甘奈「甘奈がせっかく勇気だしたのにさー」
P「正直もうちょっと別の所で勇気をだして欲しかったかなぁ」
甘奈「……えっちなのはだめみたいな?」
P「実際ちょっと困るんだぞ。視線をどこに向けていいのやらとか」
甘奈「むー! 別にどこ見られたっていいのに……」
『いや、思い切り恥ずかしがっていたじゃないか』、などとは言うまい。
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