26:名無しNIPPER[saga]
2020/03/29(日) 16:52:41.36 ID:O0jAO63X0
桃子「やれやれ。ようやく村人どものお出ましか」
エミリー「さあ、これだけの数の人がいて逃げられると思わないことです。早く育吾郎さまを放しなさい!」
桃子「五月蠅いやつめ。異人の娘か。儂に楯突くのなら好きにするがいい。だがこの腰抜けの村人どもが貴様の味方をするかのう?」
エミリー「どういう意味ですか?」
桃子「儂がこの村の小童を喰らい、そして山の池が赤く染まる。それがこの村唯一の恵みじゃ。そんなことがもう何百年と続いておるのだ」
桃子「学のない村人どもでもわかるんだろうな。自分たちが、鬼である儂のもたらす恵みの残渣を啜ることでしか生き長らえん無力な家畜であることをな!」
エミリー「なっ……美里恩村のみなさんを馬鹿にしているのですか!? みなさん優しくて素敵な方ばかりです。あなたなんかに愚弄されて黙っておられるわけがありません。ねぇ、みなさん――」
村人たち「……」
エミリー「みなさん、どうして何も反論しないのです? このままでは育吾郎さまが連れて行かれてしまいます。早く鬼を止めないと……」
村人たち「……」
ひなた「……」
エミリー「ひなたさん……」
ひなた「ひっ……!」
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