13:名無しNIPPER[saga]
2020/03/29(日) 16:44:02.30 ID:O0jAO63X0
エミリー「ですが、私の国の言葉は日本のみなさんにとっては未知の言語……わからない言葉を話すのは失礼ではありませんか?」
育「そんなことないよ。わからないから知りたいって思えるんだ。拙者はもっと知りたいよ。エミリー殿のこと、英吉利のこと、西洋の医学のこと……」
エミリー「育吾郎さま……」
育「そうだ。城下ならきっと人形職人の方も住んでいるはずだ。お店に並んでいる人形を見せてもらえるかもしれないよ」
エミリー「本当ですか? ぜひ見てみたいです!」
育「よし。それじゃあ行ってみよう!」ギュッ
エミリー「あっ――」
育「城下は人も多い。絶対はなれちゃいけないよ。さあ、行こう」
エミリー「は、はい」ドキッ
エミリー(育吾郎さま……私よりも年下だそうですが、ずっと私の身を案じてくださるとても紳士的な方です)
エミリー(それにこのきらきらとした笑顔……まさに、東の海に登る太陽のような……素敵でしゅ……)
こうしてエミリーはしばらく美里恩村にある育吾郎の家に身を寄せることになったのだった。
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