114: ◆L19fRVkAnc[saga]
2020/04/20(月) 23:49:02.86 ID:ikL7oZWx0
男「んぁ…はいはい…」
寝ぼけていた…あの幸せな微睡みに飲まれ、欠かしてはならない警戒心を解いていた
扉の前には黒い人型が立っていた。自分よりも遥に高い背丈、深淵そのものを思わせる真っ黒な頭が体の上に乗っかっている
「ア…ァ…ァァ…」
体を折り曲げ、黒い顔で自分の顔を覗きこんでくる
男「うわぁああ!!」
つい腕を伸ばしてそいつを突き飛ばす…だが自分の腕はズブブ…とそいつの身体に沈み込み、少しずつ引き込まれいていく
男「やめろ!やめろぉぉ!!」
腕の先から闇に食われていく。もがいている内に黒い闇が頭全体を覆ってきた
そこ知らぬ深淵と絶望が心を覆い、想像を絶する痛みが脳の最奥からつま先まで襲う
その悍ましい感覚は永遠に続くのだ
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