845: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/04/05(日) 21:10:16.79 ID:tdDg7A7G0
再開していきますが、多分またすぐ離席すると思います。許して。
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ベルフェ「ふんふふんふふーん」
鼻歌交じりに歩いているベルフェの後を付いていくように、先に進む。
ワイズ「ねぇ、今何処に向かってるの?」
ベルフェ「うん? そんなの決まってるだろ――って、そうだ。お前何にも知らねぇんだった」
ま、その方が教えがいがあるけどなぁ。と、呟くが、何となく聞かなかったことにする。
ベルフェ「他国に行くには船に乗らないといけねぇから。まずは港町に向かうぞ」
ワイズ「……王都以外に町あったんだ」
ベルフェ「あるに決まってんだろ。ばーか」
馬鹿にされてしまった。
ベルフェ「…………ただ。もう港町まで私たちのことは連絡いってると思うんだよなー」
ワイズ「え」
ベルフェ「まだ他国までは連絡いってないと思うけど。まぁ……何となく言いたいことはわかるな?」
振り返って、後ろ向きに歩きながら。ベルフェはにやにやと訊いてくる。
お尋ね者。指名手配犯。賞金首。犯罪者。
王国で生まれたそれを、他国に移動させるわけがない。
ワイズ「ふ、船。乗れなくない?」
ベルフェ「いーや、乗るんだよ。無理やり。違法に」
……船旅くらい、ゆっくりのんびりしたかったなぁ。
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