19: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2020/03/24(火) 19:40:45.84 ID:QXoiPFTd0
所恵美「え? 可憐、虫歯ができちゃったの? そういうのは早く治さないと」
可憐「う、うん……それで恵美ちゃん、どこかいい歯医者さんを知ってる?」
恵美「あ、うちの近所に、けっこう評判のいい歯医者さんがいるよ」
20: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2020/03/24(火) 19:41:14.24 ID:QXoiPFTd0
可憐「あ、あのね、そ、そういう歯医者さんも、患者さんが来ないと困るかな……って、思って……」
恵美「可憐ってば優しいなぁ。でも、腕の悪い歯医者さんって、痛いんじゃないの?」
可憐「だ、だからこそ、行きたいんだけど……」
21: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2020/03/24(火) 19:41:44.85 ID:QXoiPFTd0
可憐「あ、その……つまり……わ、私を練習台にしてもらえたら、って」
恵美「うーん。でもさ、そこまで考えなくてもいいんじゃないかな。可憐だって痛いのは嫌でしょ?」
可憐「む、むしろ大歓迎なんだけど……」
22: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2020/03/24(火) 19:42:19.37 ID:QXoiPFTd0
馬場このみ「どうしたの? 歯医者さんに行く相談?」
恵美「あ、それが……」
このみ「歯科医といえばね、私が子供の頃にものすごい腕の悪い歯科医院が近所にあったのよね」
23: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2020/03/24(火) 19:43:41.45 ID:QXoiPFTd0
〜5時間後 山口県山口市彦島〜
可憐「こ、ここが……このみさんの故郷……確か、教えてもらった住所は……あ、あれ?」
24: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2020/03/24(火) 19:45:02.45 ID:QXoiPFTd0
ざ、残念ですけど仕方がありません……でも、せっかくなので家の外からでしたけれど、手を合わせておきました。そ、その時です。
「あの……もしかして、親父の患者さんだった方ですか?」
可憐「え、えっと……そ、その予定というか、つもりだったんですけれど……」
25:名無しNIPPER[sage]
2020/03/24(火) 19:45:07.70 ID:DIIYnfEAO
このみ姉さんロンブー淳と同業だったのか…
26: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2020/03/24(火) 19:46:10.22 ID:QXoiPFTd0
「腕の悪かった親父に、わざわざ治療してもらいに来られたということはその……貴女も、普通の歯科医院では扱わないような治療をご希望だったんでしょう?」
ヒソヒソと私にそう囁いてきたこの人は、この歯科医院の息子さんでしょうか。
可憐「ま、まあ……ええ」
27: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2020/03/24(火) 19:46:39.16 ID:QXoiPFTd0
「特別に貴女は、格安で高額治療をして差し上げましょう」
格安の高額治療というのが、いくらぐらいになるのか……私にはちょっとわかりませんでしたけれど、ここなら私の希望……そ、そう、麻酔なしでの歯科治療をしてもらえそうです。
可憐「お、お願い……します!」
28: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2020/03/24(火) 19:47:37.09 ID:QXoiPFTd0
可憐「あの……し、診察室は……地下にあるんですか?」
「……ええ、まあ。着きました」
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