【鬼滅の刃】鮭大根【ぎゆしの】
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10:名無しNIPPER
2020/03/20(金) 21:37:55.36 ID:N9Z2+gYcO
「え?はい…構いませんよ。そのつもりだと思いますし…」

 少し不思議そうな顔をしてアオイが応える。

「…ありがとう」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER
2020/03/20(金) 21:38:35.84 ID:N9Z2+gYcO
「せっかくの好物なんですから、もっと喜べばいいのに…」
「いや、大喜びしてましたよ」
「え?あれでですか!?」

 匂いのわかる炭治郎以外にはわからないくらいの差しかない表情は、けれども確かに笑みを浮かべていた。よっぽど楽しみなのだろう。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER
2020/03/20(金) 21:39:01.95 ID:N9Z2+gYcO
「けど、凄いですね!鴉を飛ばしたのはついさっきだったのに、その間に義勇さんの分の夕食まで用意するなんて」

 義勇は元々は蝶屋敷に寄るつもりは無かった。傷薬の軟膏も柱である義勇が使うことは少ない。大概はその場に居合わせた平隊員の治療に使ってしまう。自分で使っているわけではないからか、無くなって初めて気がつくのだ。今回もたまたま居合わせた炭治郎の傷に塗ろうと取り出すと残りが僅かなことに気がついたのだ。そこから鴉を飛ばして時間にして一時間程。その速さでもう一人分の夕食を追加するとは、炭治郎はアオイの手際の良さに驚愕していた。


13:名無しNIPPER
2020/03/20(金) 21:39:32.92 ID:N9Z2+gYcO
「いえ、水柱様の分は元々作られていましたよ」
「ん?」

 ここで炭治郎はある違和感に気づく。

以下略 AAS



14:名無しNIPPER
2020/03/20(金) 21:40:03.32 ID:N9Z2+gYcO
「おかえり、炭治郎」

 そんな違和感に首を捻っていると、カナヲに声をかけられた。

「ん?あぁ、ただいまカナヲ!」
以下略 AAS



15:名無しNIPPER
2020/03/20(金) 21:40:30.70 ID:N9Z2+gYcO
「何故かわからないんですが、夕飯が鮭大根の日には水柱様がいらっしゃるんですよ」

 そんなことがあるのだろうか。にわかには信じがたい。

「アオイさんが鮭大根を作るのを義勇さんが察知してるんですかね?」
以下略 AAS



16:名無しNIPPER
2020/03/20(金) 21:41:27.17 ID:N9Z2+gYcO
「鮭大根だけは、毎回師範が作る…」
「しのぶさんが?どうして?」
「しのぶ様曰く、『これしか作れないんですよ』って…」

 なるほど、起きている時間の全てを鍛錬と鬼狩りに費やすのが鬼殺隊。しのぶはそれに加えて治療や毒の調合も行なっている。料理など勉強する暇などない。作れる料理が一つだけでも別段不思議はない。けれど…
以下略 AAS



17:名無しNIPPER
2020/03/20(金) 21:41:58.61 ID:N9Z2+gYcO
「どうして鮭大根なんだろう?」

 作れるのが鮭大根というのが引っかかる。決して作りやすい料理ではない。その上有名なわけでもない。そんな料理だけが、どうして作れるのだろうか。


18:名無しNIPPER
2020/03/20(金) 21:42:29.23 ID:N9Z2+gYcO
「さぁ…そこまでは…」
「それに…」
「お!権八郎じゃねーか!勝負しろ!」
「おい!止めろよ!伊之助!」

以下略 AAS



19:名無しNIPPER
2020/03/20(金) 21:42:56.95 ID:N9Z2+gYcO
「それよりほら、もう風呂入らないと夕飯に間に合わないぞ?」
「あ!?もう、そんな時間だったのか!」

 善逸の一言でふと我に帰る。随分長い間話をしていたようだ。三人は夕飯を食べる前に風呂に向かうことにした。


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