【バンドリ】氷川紗夜「ラーメンが食べたい」
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48:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/19(木) 23:49:05.12 ID:z07AMiQQO

 ビールを飲み切って、各々目についたお酒をグラスに注ぐ。日菜は楽しそうな顔をして焼酎をジュースで割って飲み、私はウイスキーという響きにそこはかとない大人っぽさを感じて、それを炭酸で割って飲む。

 確かこういうのはハイボールと呼ぶんだったかしら。うすしおとコンソメのポテチを開封しようとしている日菜を見ながら思う。口から鼻に抜けていく燻されたような風味と喉を通り抜ける炭酸の刺激が、なかなか好みだった。

「んー? なんだか開けにくい……」

 うすしおの袋はあっさりと開封できたけれど、コンソメの袋はなかなか手強いらしい。日菜は首を傾げながらポテチと格闘している。放っておくと開封の勢いにあまったポテチが飛び散ってしまう可能性があった。

「横から開ければいいでしょう」

 そう言って、日菜に手を伸ばし、ポテチを受け取る。ギザギザの切り口から袋を開封する。

「ありがと」「ええ」

 短い言葉を交わして、開けたばかりの袋からコンソメ味を一枚、口に放った。昔から何も変わらない味だ。懐かしい気持ちになって、頭にはいつかの遠い記憶が浮かぶ。



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