3:名無しNIPPER[saga]
2020/03/17(火) 21:37:34.70 ID:xmNjixo30
「ミミちゃんって結構律儀だよね」
まあいいや、ミミちゃんのやりたいようにやらせてあげよう。なんでもない振りを装って、会話を続けることにした。
「そ、そうかしら」
「そうだよ。子供の頃ならともかく、この歳になると誕生日を祝うこともなくなってくるでしょ?」
「…もしかして、余計だった?」
「まさか。嬉しいよ、すっごく。大切にされてるなぁ、って感じる」
酔いにまかせて甘えた声で気持ちを吐き出すと、自然と頬が緩んでしまう。ミミちゃんは少し頬を染めて視線を逸らした。そうしてぶどう酒の注がれたグラスにゆっくり手を伸ばそうとして、途中で手を下ろす。そういえば、今日はあんまり飲んでないみたい。逸らしていた視線がわたしの方へと戻る。
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