中野三玖「なにがわかったの?」上杉風太郎「三玖のことが大事に思えてきた」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/14(土) 13:28:37.16 ID:5VNIrDIIO
「ま、待ってくれ、三玖」
「えっ?」
「頼むから……俺を嫌わないでくれ」

何やら切羽詰まった表情を浮かべて、無神経な家庭教師である上杉風太郎が頭を下げてきた。
これには流石にギョッとして、慌てて尋ねる。

「ちょ、ちょっとフータロー、どうしたの?」
「お前に嫌われたら俺はおしまいだ」
「な、なんで……?」
「俺がこの先、家庭教師としてやっていけるかどうかはひとえにお前にかかっている。四葉は協力的とはいえ、他の3人をどうにかするにはお前の存在が必要不可欠なんだ。だから、頼む」

ああ、なるほどね。そういうことか。
たしかに、私たち姉妹は皆、個性的だ。
そんな五つ子の家庭教師はさぞ大変だろう。
協力者が四葉だけでは心許ないのも頷ける。
つまり彼にとって私はそのくらい重要なのだ。


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