少女「お兄、すき」男「そうか」その2
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90: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/04/13(月) 08:00:24.65 ID:uGTOhtcfO

鉤鼻男「あれ?あれあれ?あんまり驚いてくれないんだね?やっぱ二回目ともなると飽きられちゃうんだなぁ」

鉤鼻男「男くん、きみはすごいよ!あの日崩れる廃虚からボクに見つからないよう脱出したんでしょぉ?そこのゴミをリユースまでしてくれちゃって」

鉤鼻男「ねぇねぇボクの用意したギミックはどうだった?きみをここまで案内出来るようたくさんの駒を使って工夫してみたんだよ。ちょっと楽しかったなぁ」

男「あいつら、国の正規兵ではないな?」

鉤鼻男「ご名答♪頭の固いつまんない連中ばっかだったんだもん、即解雇さ」

鉤鼻男「ね、王様?」スッ(その場をどく)

国王「……うむ」

鉤鼻男「イヒッ。今の方がお城も賑やかで良いよねぇ」

男(見る限り、王も正常ではあるまい。脅迫を受けているか薬で思考を奪われたか…)

男(いずれにしろ)

男「全てお前の筋書き通りなわけか」

鉤鼻男「当然。こーんな平和ボケした国、乗っ取るなんて屁でもなかったよ」

鉤鼻男「あとは、城に侵入した不届き者を片付けて、襲撃を受けたっていう名目の元堂々と戦争を始めることが出来る」

鉤鼻男「ボクのお人形さんを前に、全世界が平伏すことになるのさ……ボクの偉才にね!ヒヒヒヒッ」ジュルリ

男「……哀れなものだな。他者を蹴落とし悦に浸ることでしか己を保てないとは」

鉤鼻男「はー?おっかしいんだぁ」プッ

鉤鼻男「優れた生命だけが生き残り、劣等種は淘汰される。この世の摂理じゃないか」

鉤鼻男「圧倒的な才を持つボクが、生き物としての定めをこなしてやろうってんだよぉ?ただ生まれて老化して死ぬだけのボンクラ共より遥かに崇高だろ!神はそう評価するさ」

男「お前でも神は認めるんだな」

鉤鼻男「ボクの世界ではボクが神になるからねぇ!」



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