少女「お兄、すき」男「そうか」その2
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66: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/04/01(水) 15:38:14.45 ID:y3XyzfXm0

薬屋「………なぁ」

薬屋「このまま、二人で逃げてしまわないか…?」

薬屋「鉤鼻男のアンチドーテなら完成した。後は残った者がばら撒いてくれるだろう…」

薬屋「私と男が消えたところで俗世の何が変わるわけでもない」

薬屋「男……」ミアゲ

男「…少女はどうなる?」

薬屋「っ……」

男「………」

男「貴族に売られる身と知った時、お前は少女を連れて逃げたと話したな」

男「お前は何のために逃げた?研究を続けるためか?単に束縛を逃れるためか……いずれにせよ少女を連れ出すのはお前にとって大きいリスクだったはずだ」

薬屋「……」

男「お前にもまだ、他者を想う心は残っている」

薬屋「………」

薬屋「」ギュ...

男(いかなる要因が、どれほど個人の性格に影響を与えるかなど分かりはしない。ある者は己のみで生きる術を教わるかもしれない。ある者は人を信頼する事を辞めるかもしれない)



ーーーーー

少女「――お兄!」

ーーーーー



男(…なればこそ、あの子の時間をここで途切らせたくない。一度失った機会…)

男「…薬屋」



男「俺と共に行くか」







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